セミナー参加のため、香港に行ったときのことである。
我々多くの日本人から見ると、香港の人であろうと、台湾の人であろうと、少なくとも外見は皆同じ中国人に見えるが、
実際はそうでないようである。
香港人は、自分が中国人と呼ばれることを嫌うし、台湾人も同じく自分が中国人と呼ばれることを嫌う。
これは、単に使う言葉が広東語、台湾語、北京語と異なるからというわけではないようだ。
国家の体制の違い、過去の複雑で長い歴史、こうしたものがからみ合って
彼らの考え方に影響しているようである。
こういった事実は、本を読んだり、Google 先生に聞いただけではわからず、
実際に現地に行くと理解できることがしばしばある。
海外の学会やセミナーに参加することは、世界の潮流を知ることができるため、
自分にとって必須なのだが、こうした学術的、専門的なことだけでなく、
現地の習慣や風習を知ることも、自分の視野を広める事になり、
定期的に外国に行くことは欠かせないのである。