格安航空が割高航空になってしまった話:インプラント認定医の学びの体験

格安航空が割高航空になってしまった話:インプラント認定医の学びの体験

イタリアはローマから地方都市に行こうとしたときのことである。
鉄道やバスは非常に時間がかかる上、乗り継ぎもよくないし、便も少ないので飛行機で行くことになった。
日程の都合上 選んだのはライアン航空という格安航空会社、いわゆる ローコストキャリア( LCC )である。

このLCC は、通常のLCC よりもかなり基準が厳しく、一時は機内トイレの使用料を徴収しようとするとか、
定められた体重よりも重い人は超過料金を支払うといった噂が流れたこともあるのである。
荷物を預けるのに超過料金がかかるとか食事代がかかる LCC は普通にあるので驚かない。
椅子のリクライニングは ない。

しかし、この航空会社で特徴的なのは、出発の10時間前までに、搭乗券をプリントアウトして持参しなければならない ということであった。
私の場合は、予約した段階で出発時刻の10時間前を切っていたので、これは無理な相談だった。
ただ、追加料金を支払えば、足下がゆったりした席を選べるし、そもそも事前に座席も指定できるので、
これは予約しておいた。
ただ、事前の航空券代金のカード決済にしっかり手数料が上乗せされた。

さて、ローマには、国際線がほぼすべて入って来るフィウミチーノ空港がある。
しかし、このライアン航空が出発するのは、チャンピアーノ空港という小さな空港だ。
ところがである。
このチャンピアーノ空港に関する情報が、『地球の歩き方 ローマ』に全くといって記載されていない!
一応 ローマのテルミニ駅から国鉄で15分くらいのところにチャンピアーノ駅があることまではわかった。
ところが、この駅は空港から車で10分くらいのところにあり、しかも平日の朝は空港までの道は渋滞することがわかった。
ちなみに、チャンピアーノ駅から空港へはシャトルバスが運行しているのだが、私が行ったときにはすでに出たあとで、
次のシャトルバスではフライトに間に合わないので、タクシーを利用。

その前にローマ・テルミニ駅では、列車の切符を買うのに長蛇の列で何と20分も待った。
一応自販機があるのだが、動かないし、あるガイドブックで自販機はおつりがきちんと出てこなかったり、
トラブルが多いという記事を見ていたので窓口で買うことにした。
実際、自販機で買っている人はあまりいなかった。
イタリア人て辛抱強いのだなと思った。

さて、そんなこんなで結構時間がかかり、空港に着いた時はすでに出発まで1時間を切っていた。
で、ライアン航空のチェックインカウンターには長蛇の列!
係員に出発まで時間が少ないことを告げたが、そもそも私が搭乗券を印字してないので、
窓口で新たに(追加料金を支払って)再度1から発券する必要があるとのこと。
時間がないので選択の余地はなかった。
それで新たに発券してもらったのだが、結局最初に買った足下に余裕がある席は返金不可でキャンセルされ、
新たな席は特に足下に余裕はない狭い席と相成った。

乗り込んだ席は窓側。
前の座席に後ろについている食事用のテーブルに前の客の食べカスが大量についているのには参った。
ただ、隣の席は空席だったので、結果的に足元には少し余裕があった。
座席ポケットはない。
機内誌は乗るときに乗務員が配る。
別に好き好んで格安航空を選んだわけではないが、まあ乗っている客にもあまり笑顔はなかった。

ところで、チャンピアーノ空港に私が着いた時に長蛇の列ができていて、その理由は荷物預けのシステムが
ストップしているから らしかった。
しかし、私が空港にいる間、荷物預けのシステムは全く回復しておらず、列が一歩も進んでなかった。
あの人たち、きちんとフライトに間に合ったのかしら?と心配になった。
うーん、日本の LCC のほうがずっとマシだと思った。


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