安全性にフォーカスした車ということで、医者はボルボに乗る などと言われるが、彼の国に行くとなぜか白昼すべての走っている車はヘッドライトを点けているのである。
実はそれには理由があることがわかった。
それは、彼の国に留学した方がよく使う言葉なのだが、エビデンスに基づいているのである。
すなわち昼間でもライトを点灯して走行した方が、消して走るよりも事故が少ないことがわかっているからなのだ。
歯科の治療でもかなり以前からエビデンス・ベイスト・メディシンということが言われている。
つまり、根拠に基づいた治療をしなさいということだ。
もちろん、医師の勘や経験は大事である。
しかし、科学的に根拠がない その医師独自の療法とか たまたま ある人に効果があった民間療法などはエビデンスに基づいていないということになる。
しかし、このエビデンスが確立されるまでかなり時間がかかることがある。
そうなると、医師の長年の経験で これは何か変だ という1種の第6感のようなものが必要になるのだ。
ちなみに、このスウェーデンという国は、現在のオッセオインテグレーション・インプラントを開発した国だが、最初にインプラントの素材であるチタンが骨とくっつくことが発見されてから実際にひとつの治療法として流布させるまで、それこそエビデンスが得られるまで 10年以上の歳月をかけたのだから、それはそれは大したものだと思う。