Q&A 神経を取ったのに違和感があります。

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「神経」だけじゃない!痛みのセンサー

"歯の中心を通る歯髄(神経)は痛みの受容器のほんの一部分。
歯の周辺には網の目状にネットワークが広がっています。"
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Q
昨日で歯の神経を取る治療が終わりました。
でもまだなんとなく違和感があるんです。
神経を取ったのに、変じゃないですか?

A・
痛みを感じるセンサーは歯髄(神経)だけでなく歯の外側の歯根膜や、歯槽骨など
いろいろなところにあります。
処置後数日の違和感は通常の症状なので心配しないで、
まずは様子を見ましょう。

歯髄(神経)を取れば、歯の中には痛みを感じる受容器がなくなります。
多くのかたは、
「神経を取ったのだから痛みはなくなるはず」
と考えがちです。

でもじつは、歯の内部だけでなく歯の周りにも、三叉神経(脳神経)につながった神経ネットワーク
が網の目のように広がっています。
歯髄はそうした神経のネットワークのほんの一部にすぎません。

痛みは本来、
「からだになにか異常事態が起きているよ」と教えてくれる、ありがたい警報です。
痛みが起きることで、私達は病気の存在に気づくことができます。
そして、痛みを止めるための治療を早く受けなくては、と考えます。
逆に、痛みの出にくい病気の場合、かなり悪くなるまで気づかずに過ごしてしまうことも多いでしょう。

歯科の病気の多くには、痛みはつきもの。
しかし、その痛みの原因や症状はさまざまで奥が深く、なかには原因が取り除かれても
続くような一筋縄でいかないものもあります。

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