歯科甲子園で優勝するという大目的達成のため、
ミュージカル、歌舞伎、コンサート、能などを見るようにしている。
アメリカン・ミュージカルはハッピーエンド、
欧州版は必ずしもそうではないと思うのは私だけか?
渋谷ヒカリエでフランス版『ロメオとジュリエット』を見たときのことである。
内容はご存知のように、シェイクスピアの悲劇、
対立する名門両家、最後は二人が死を遂げて終わるという非常にネガティブな内容である。
このまま帰ったら、とても暗い一日になる。
家に帰ったら塩を撒いてお清めでもしなければ と思いきや‥、
なんとアンコールが始まった。
それも、これでもかという風に何度も何度も幕が降りては開く、
今までこんなにしつこいくらいアンコールをするミュージカルは初めて見た。
それは、あたかも暗いストーリーを吹き払ってお客さん元気になって下さいね。
とでも言わんばかりであった。
何しろさっきまで喧嘩したり、罵り合っていたり、死神みたいな格好をしていたキャストが
全員笑顔一杯で歌いまくって、観客が総立ちになって一緒に拍手するまで
やり続けるのだから、正直救われた。
というか、これが悲劇を演じた後のルールなのか?!