不必要に歯を削らない、成功率をきちんと説明してから治療を開始する、千葉市の長期的健康とアンチエイジング、長持ちする白くキレイな歯を目指すピュアスマイル原田歯科クリニック その1
www.harada-clinic.com
先日、医院外の仕事としてハンディキャップを持った方の歯科治療を担当する機会を持った。
この事業自体は素晴らしいものであるし、ここに携わっている歯科医師の皆さんも恐らく貢献の気持ちが高い方なのだと思うし、人様を批判するつもりでこの文書を書いているわけでは決してないのだが、自分のミッションは、人々を美しく健康で幸せにすること!なので、
一般の方に正しい情報提供するのは大事と考え、以下のことを記載する。
臼歯の咬む部分(咬合面)にわずかな黒い着色がある。表面は硬い。これは、初期むし歯かまたは単なる着色。
千葉市のピュアスマイル原田歯科クリニックでは、歯のクリーニング、フッ化物塗布も含めた予防管理をしっかりやりながら定期健診で3か月ごとにチェックアップに来てもらう。
咬合面の溝が深く、将来むし歯になる可能性があると判断したら、歯のクリーニング後にシーラントと言って、むし歯予防効果のあるつめ物を歯を削らずに詰める。
仮にこれが取れてもある程度 むし歯予防効果は続くことがわかっている。
なぜ、このようなケースで歯を削ってつめ物をしないのかというと、つめ物自体の寿命が平均で10年以下だからだ。つまり、10年持たずに再治療になるということ。
そして、再治療の時には、必ず以前よりも大きく歯を削る。
人間の寿命が約80年として、このような再治療を20歳から10年ごとに行うと、
70歳まで6回の再治療を行うことになる、6回も以前より大きく削るとなると、中には歯の中にある神経(歯髄)を除去するケースも出てくる。
歯の神経(歯髄)を除去すると歯は枯木のようにもろくなるので、歯髄除去した歯のうちの何パーセントかは 歯が破折して抜くことになる。
あのときに小さな着色を削らなければこうした過剰な治療の連続と抜歯は避けられたかもしれないのだ。
こんなことはもう30年も前からわかっていることなのに、未だに着色しているだけの歯をすぐに削ってつめる歯科医師がいることはとても残念である。
では、原田歯科医師は 歯を削らないというなら、いくら当番で担当することになった方の治療とはいえ、治療せず予防管理で来てもらうようにすればよいではないか!という意見があるのはわかる。
しかし、私が歯を削らなくても次の当番歯科医師が削るのだ。
だから、私は本当に最小限の小ささで歯を削ってつめることにしている。
こんなことを書いて同業者からたたかれるのはわかっているのだが、正しいことは正しいし、間違っていることは間違っているのだ。
(以下、その2 に続く)