こんにちは
スマイルデザインマスターのスマイリーこと
千葉市若葉区の原田歯科クリニック院長の原田です。
今回は、食事健康法 アンチエイジング 食育 に関して
とても良い本を読み、たくさんの学びがありました!
▽糖質制限食の問題点
糖質制限食の問題点は糖質にのみに着目して、一部の野菜や果物を制限する一方で、ベーコン、ソーセージなどの加工肉、脂肪の多い肉やチーズ、バターなどの乳製品を制限していないことです。
糖質が多いかどうかだけを問い、これらの食品を摂取することによる身体へのダメージが軽視されています。 また、日本の糖質制限食は、豆類などの植物性タンパク質の摂取も奨励していますが、植物性タンパク質の吸収率は動物性タンパク質よりも遙かに劣り、腸の炎症を引き起こす原因にもなるので、健康的な生活を営む上では避けるべき食品です。
ヘルシーなイメージのある豆類は実はミネラルの吸収を阻害するフィチン酸を多く含む為、ビタミンミネラル不足を引き起こします。
▽乳製品の害 ミルクや乳製品には次のようなリスクが挙げられます。
①カルシウム/マグネシウムのバランスが悪い 乳製品には他の食品よりもカルシウムが豊富に含まれています。しかしその事が健康にプラスに作用するとは限りません。オークランド大学の研究でカルシウムのサプリによって心筋梗塞にリスクとそれによる突然死が有意に上昇することが報告されています。カルシウムは動脈を詰まらせるプラークの形成を促し血管を詰まらせます。 さらにカルシウムが心臓血管疾患に悪影響を与える理由として、血液中のマグネシウムの濃度を下げてしまうことにあります。マグネシウムは心臓に保護的に働くミネラルで、血液中の脂質の改善、不整脈の予防、慢性炎症を低下させる働きがあり、カルシウム/マグネシウムの比率は2:1~1:1がよいとされています。ところが乳製品のカルシウム/マグネシウム比率は5:1ですので、マグネシウム濃度が低下してしまうのです。②慢性炎症の原因になる。 乳製品に含まれる「キサンチンオキシデース」というミルクタンパク質が小腸粘膜のバリアをくぐり抜け、消化を免れて血液中に入ってしまいます。そのため、私たちの身体は「キサンチンオキシデース」に対応する抗体を作り、このタンパク質と似た組成をもつ組織を攻撃するようになります。
これは「分子擬態」と呼ばれ、これらのタンパク質の多くは動脈の内皮細胞や関節にあり、動脈硬化や関節炎の引きがねとなります。③糖尿病・メタボリックシンドロームのリスクが高まる。 乳製品はGI値は低いのですが、大量のインシュリン分泌をひきおこします。 2005年に高ミルク食と高肉食のグループに分けて、7日間インスリンの反応性を調べる研究がなされ、高ミルク食のグループではインスリン抵抗性が低下しました。④有害物質が多量に含まれる。 ミルクは母牛の血液を濾したものに他ならず、母牛の血液中の物質を含むことになります。 その為、成長ホルモン、ステロイドホルモン、抗生物質などが私たちの身体に取り込まれる事になります。
書籍紹介「間違いだらけの食事健康法」 内科医 崎谷博征著マクロビオティック、粗食、菜食主義、低脂肪食といった食事法は、タンパク質や脂質を抑えることに主眼が置かれていますが、一方、カロリー制限食、糖質制限食は炭水化物の摂取量を抑えることに主眼をおいています。炭水化物の摂取量を抑えることは、タンパク質や脂質の摂取を増やすことになるので、まったく正反対の事を言っているわけです。
どうしてこのような混乱が起きるのか?
それは、栄養学、医学と言った学問が細分化されすぎて、全体の一部分しか見ていないからです。栄養はひとつひとつの栄養素の集まり以上のものです。それをタンパク質、脂質、炭水化物を細分化して、その一部分だけを切り取って考えることから誤りが始まります。部分を切り取って足しても全体にはなりません。これは私たち人間にみられる大脳思考(分析思考)の陥穽によるところが大きいのです。 また栄養学、医学と言った分野は学問として極めて未熟です。テオドシウス・ドジャブンスキーは進化生物学を遺伝学と統合させた事で有名は学者ですが、次のような有名な言葉を残しています。 「生物学は進化という視点抜きでは全く意味をなさない」 まさに現代の医学、栄養学がぶち当たっている壁がこの「進化」という視点がスッポリと抜け落ちている点にあります。************************************************
(ひと言)
14年間に亘り「玄米菜食」を続けて来た私にとって、この本はとても衝撃的でした。
14年間に亘り「玄米菜食」を続けて来た私にとって、
しかし穀物にも豆類にもフィチン酸が多く含まれている為に
ビタミンミネラルの吸収が阻害されていたとは・・・。
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