その2 成功率をきちんと説明してから治療を開始する,不必要に歯を削らない、長期的健康とアンチエイジング、長持ちする白くキレイな歯を目指すピュアスマイル原田歯科クリニック 千葉県

    その2 成功率をきちんと説明してから治療を開始する,不必要に歯を削らない、長期的健康とアンチエイジング、長持ちする白くキレイな歯を目指すピュアスマイル原田歯科クリニック 千葉県
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その1の続きです。

先日、医院外の仕事としてハンディキャップを持った方の歯科治療を担当する機会を持った。
この事業自体は素晴らしいものであるし、ここに携わっている歯科医師の皆さんも恐らく貢献の気持ちが高い方なのだと思うし、人様を批判するつもりでこの文書を書いているわけでは決してないのだが、自分のミッションは、人々を美しく健康で幸せにすること!なので、
一般の方に正しい情報提供するのは大事と考え、以下のことを記載する。

今回、当番で担当した患者さんは
歯ぐきにおできがある。専門用語でFistel という。

具体的には日本の歯科医療ではよくあるのだが、一度むし歯の治療をし、歯の神経(歯髄)を除去した歯の根の周りに病変があるのだ。
歯の根の管の構造は非常に複雑でこれを完璧に無菌状態にするのはきわめて困難である。

ただ、人間の体には自然治癒力があるので、むし歯菌などの悪玉菌が多少あっても
無症状に経過する場合も多い。

歯の周囲に病変ができたのを治療するには、通常は根の中を色々な方法でキレイにしてゆくことになる。
しかし、以前に治療をした歯科医師も根の中をキレイにすることをやっているのだ。

なのに再発している。従って、同じ治療法を試みても再発しやすいことは容易に想像できる。

実際、日本の歯科医療の現場ではラバーダムと言って、歯の中に菌が入ってくるのを防ぐシートをつけずに治療する歯科医師が非常に多いので、多くの歯は悪玉菌に感染してしまい、
再治療の成功率は約50%と言われている。

つまり、半分は失敗するのだ。

別に再治療を試みるのが悪いと言っているわけでは決してない。
ただ、治療を開始する前に成功率がどれくらいなのかをきちんと説明すべきではないか?

それから、根の治療はとても難しい治療であり、多くは専門医にお願いしたほうが良いのに、そういう話を全くせずに治療を開始する歯科医師が結構多いのだ。

話は身障者の歯科治療当番に戻るが、付き添いの方も体の具合が悪く、本人も痛みなどの自覚症状がないのだから、あえて成功率が低い治療は試みずに この歯は使えるだけ使うことに一度は決定し、私は良かったと思った。

ところが、最終的にこの歯は再度根の治療をすることになった。

成功率のことは話しておらず、病気があるから治しましょうというスタンスだったようだ。

実は、以前ある歯科医院から転院されてきた患者さんで何と1本の歯の根の治療に6ヶ月も通ったというのだ。
症状が改善されなので変だと思った為、転院した。
結局この歯は抜歯した。

歯を抜く歯医者が悪い歯医者 とは限らない。
抜かなければならないことだってあるのだ。
リストランテASO元ヒラマツか (5).JPG

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