できないものはできない、とはっきり言うよう心がけています。
ある有名な歯科医師でメンタル系の患者さんへの対応が素晴らしい方がいますが、
彼女の講演の中で今でも耳に残る言葉があります。
それは内科系の医師は、他のいくつかの医院で治療できないと断られた患者が来たときは、
これは多分 自分にとっても 難しい症例だと謙虚に考えるそうです。
しかし、歯科医師や医師でも外科医になると、
よーし!ワシが何とかしたる!と 奮い立つ方がいるとか......。
私も以前はこのような傾向があった時期がありました。
ただ最近は自分にできることには限界があるわけで、
しかるべき方に紹介する方がよいことがわかりました。
表題のむし歯が大きい、しかし神経を取りたくない
お気持ちはわかりますが、歯髄(いわゆる歯の神経)を除去しないと治せないケースは多いです。
特定の方を批判するつもりはありませんが、
神経を取らないで治すと称する方の治療を受けて
結局治らなかった患者さんの治療を担当したことがございます。
謙虚な気持ちを持ち続けるようにします。