混沌のアテネで警官にデジカメ没収寸前!
千葉の歯医者の新たな危機一髪
EAO欧州インプラント学会に参加の為、ギリシャはアテネに行ったときのことである。
必要なところに信号がなく、なんと警官が手で交通整理をしていた。
その姿が珍しかったので写真撮影していると、近くにいた別の警官に呼び止められ、
警官を撮影するのは禁止されている、画像を消去せよ!と。
屈強な体格をしたポリスマンは機関銃だか自動小銃だか知らないが、
武士の刀のように身につけ、どう見ても勝ち目がない状況なので、
目の前で撮影した写真を消去した。
しかし、ここはユーロ導入国のギリシャだぜ。
本当に警察官の写真撮影が禁止されているのだろうか?
別にデモ行進しているところを写したわけでもないのに......。
当時ギリシャは国家経済破綻の危機にあり、公務員の賃金引下げなどに不満を持った国民による、
公共交通機関のストライキ、タクシーのスト、そして国土全体のストへと突き進んでいる状態であった。
そのせいか警官も神経質になっていたのだろうか?
町を歩く一般人やレストランの店員も心なしか皆、笑顔がない。
昔、ミャンマーで民衆蜂起の写真を写していた日本人カメラマンが、
軍隊だか警官による発砲で亡くなった事件を思い出した。
大昔に旧ソ連を旅行したときに町中の写真を撮影しようとしたら、
そこが軍事施設だったのか、役人みたいな人に制止されたこともあった。
それにしても毎日がチャレンジの連続である。