こんにちは、原田歯科クリニックの原田でございます。
今日はレーザーを当てたら歯周病は治るのか?ということについてお話をします。
先日、私の知り合いでかなり歯周病が進行してしまった方がいるのですが、
普通に考えたら歯を抜かなければいけない状況なんですけれども
どうしても歯を抜きたくないということで、レーザーを当てると歯周病を治せると称する歯科医院に、藁をもすがる思いで行ったという話を聞きましたので、それをみなさんとシェアします。
レーザーを当てると歯周病は治るのか?
決して全否定はしませんが、かなり疑わしいものだと、私は考えています。
というのも、歯周病というのは、その90%以上が慢性の歯周炎で、非常にゆっくり進行し、ゆっくり治るものです。
その原因はなにか?
この慢性の歯周病の原因はプラークですね。歯周病の菌が原因なわけです。
ですから、その炎症を起こしているところにレーザーを当てると、たしかに一時的には症状がなくなるかもしれませんが、それはあくまで一時抑えであって、毎日レーザーを当てる訳にはいきませんし、食事をすれば毎回必ずお口の中は汚れる、歯周病の菌は発生する。
特に2週間経つと、深いポケットの場合かなり歯周病菌は溜まってきます。
なのでそこにレーザーを当てるというのは根本的な治療ではなく、あくまで一時抑えであると普通は考えます。
基本的には歯周病の治療というのは時間がかかることが多いのですが、きちんと定期的に管理をしていく、きちんと歯周病の菌を除去していく、プラークを除去していくということが基本中の基本です。
なんかレーザーを一発当てたら治る!とかそういうものではない、というのが普通の考え方です。
時々こういうたまたま一時的に効果のあったことを、さも効果があったとおっしゃる歯科医師の方がいますが、私自身は非常に疑問に思っております。
今日はレーザーを当てたら歯周病は治るのかということをお話しました。
ありがとうございました。