こんにちは
原田歯科クリニックの原田です。
今年は野球で大谷選手のスーパーマン的な活躍、イチロー選手のマリナーズ復帰などうれしいニュースが続いています。
テニスも錦織圭選手が少しずつ復活しており これからが楽しみです。
先日担当する中学校の学校歯科健診に行ってきました。
そこで考えたことがあったので、いくつかシェアします。
それは、むし歯や歯周病があって治療勧告を出しても全く歯科医院に行かず、
1年たつと口の中の状況がさらに悪化する生徒さんがいることです。
実はこのことは10年以上前からあります。
ただ、学校によってはむし歯や歯周病がとても少ないところがあるのです。
このことは単に生徒や親に啓蒙活動するだけでは改善されないと実感しています。
実は問題の解決方法は2つのタイプがあります。
(1)
ひとつは口の中を良い状態に持ってゆく環境を学校で作ってしまうこと。
例えばフィンランドでは、幼稚園や小学校の時から学校でむし歯予防効果があるキシリトールガムを渡して噛んでもらっているところがあります。
また、学校の中に歯科診療室があって、そこで定期的にフッ化物塗布を行っているところもあると聞きます。
日本でも中学校の中に水道の蛇口がたくさんある洗口コーナーがあって、昼食後そこで歯磨きする習慣のある学校もあります。
友達が歯を磨いているなら私も磨くという子もいますから、これは良い環境が良い歯を作る 良い例ですね。
(2)
もうひとつは、もっと根本的な課題です。
今回 245名の生徒の歯科健診を行いました。
学校の先生から聞いたのですが、
その中の約40名はシングルマザーの環境にあるそうです。
そしてむし歯だらけの生徒の多くは、このシングルマザーの家庭だそうです。
誤解のないように言いますが、シングルマザーの家庭でも歯の良い生徒はいっぱいいます。
あくまでも学校の先生から聞いた話です。
今、私が開業する千葉市では中学生以下の年齢であれば、歯科治療は家庭の所得によって1回につき 500円、300円、無料で受けることができます。
つまり、歯の悪い生徒が歯科治療に行かないのはお金がないからではありません。
意識の問題、特に保護者の意識の問題です。
たかが歯 と考えているのです。
意識が低い家庭に啓蒙活動を行って行動を変えてもらうのは容易なことではありません。
私が考えるのはもっと違うアプローチです。
それは、子供のうちからしっかりコミュニケーションの教育を行って、良い人間関係 リレーションシップを作れるようにする、
これを学校でやったらどうだ ということです。
もちろん、学校では数学や外国語、物理、化学、地理、歴史などを教えることは大事です。
ただ、それにプラスしてコミュニケーションの教育をもっとやったらどうだと提案します。
良い人間関係 リレーションシップを作れるようにし、チームで仕事をしたり、友達や配偶者と良い関係を作れるようにすることは 社会をおおいに活性化します。
そもそもパートナーとの関係だって失敗から学ぶ といったことを繰り返すのと、正しい方法を学び実践するのとでは出る成果は全く違います。
明治時代の寺子屋スタイルの教育の時代と違って、今ではコミュニケーション、リレーションシップの分野は大いに発達しているのですから。
例えば、男女の違いを学んでそれを理解し敬意を払うとか、
他の人を変えるのは難しいから、こちらの接し方を変えるなどを若いうちから学ぶのです。
VAK の違いによって接し方を変えるというのも若いうちから教えて良いと思います。
相手がビジュアルタイプなら、言葉で長い時間説明するよりも絵やイラストを描いて説明したほうが伝わりますね。
こうしたことは十分実現できると思います。
—
—
〒264-0028
千葉市若葉区桜木2-16-24
(桜木消防署近く)
医療法人社団青慈会 原田歯科クリニック
原田幹夫
TEL 043-232-9988
Mail : help@uhappy.tv