こんにちは
さわやかな毎日ですね。
6月3日に千葉市の倫理法人会で講演する機会をいただきました。
題名は、なぜ奥歯でよく噛むと不健康になるのか? です。
この題名を言ったときに、講演担当者さんはあっという顔をしました。
講演はおかげさまで好評で、次の講演の依頼を受けました。
今回はこの講演の内容をシェアさせていただきます。
普通はよく噛むことは大事だと子供の頃に教わります。
私の両親は歯科とは全く関係ない人でしたが、私が子供の頃は30回噛むように言われました。
確かによく噛むことは大事です。
例えば、玄米食は白米を食べるより健康的だという考えがあります。
玄米にはビタミンB群,ビタミンE,鉄、マグネシウムなどのビタミン・ミネラルが多く含まれます。
ただ、玄米食はよく噛める人にとっては良いのですが、歯が悪くてよく噛めない人にとっては胃に負担が多くかかるので、不健康です。
問題はどのような噛み方をするかです。
私は職業柄、人が食事をしているときにどのような噛み方をしているか観察する癖があるのですが、
約90%の人は奥歯でしか噛んでません。
最近の食べ物はファーストフードに代表されるようにあまり前歯を使わずに噛めるものが多いです。
そのせいか、多くの人はいきなり食べ物を奥歯に持っていきます。
これがなぜ問題かというと、奥歯しか使わないと奥歯で咬む筋肉(専門用語で咬筋と言います)ばかりが鍛えられ、咬筋が異常に発達します。
私が子供の頃のように60歳程度で多くの方が亡くなった時代に比べて、これからは90歳、100歳でも元気で普通に食事をする人が増えます。
つまり、昔に比べて1.5倍の期間も咬む筋肉の筋トレを続けるわけです。
奥歯でばかり噛み続けると奥歯で咬む筋肉が発達しすぎて、色々な問題が生じます。
一番大きな問題は、咬む力が強すぎて歯が割れることです。
歯が割れると多くの場合、抜かなければなりません。
抜いた後に、人工的な歯を入れることはできます。
しかし、咬む力が強すぎるという問題は解決されてないので、
入れた人工の歯も割れたり、こわれたりと色々なトラブルが発生します。
これは患者さんにとって残念なことです。
ただし、原田歯科クリニックには解決方法があります。
もうひとつの奥歯で噛み過ぎる問題は、エラが張ってきて
緊張感のある顔になってしまうことです。
解決方法はあります。
それは前歯をよく使うことです。
まず前歯で噛んで食べ物を小さくして、その後に奥歯ですりつぶすのがオススメです。
前歯でよく噛むことによる素敵な副効果があります。
それは、唇周囲の筋肉が鍛えられることによって、
口元が引き締まった凛々しい顔になることです。
エラの張った顔と凛々しい顔のどちらが良いですか?
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