こんばんは。歯科医師の原田正和です。
先日、夜帰るのが遅くなってしまったため、某ファミリーレストランに１人で入りました。
大学１年生くらいの新人アルバイトっぽい店員さんがミスを連発していたようで店長らしき人に怒られていました。多くの人はあれほど怒られたらシュンとして、暗くなりそうなものですが、そのアルバイトの彼は最後の最後まで超笑顔で超ハキハキとお客さんに対応していました。
元気があってポジティブな人って素敵ですね。こちらまでパワーをもらいました。
逆にいつもネガティブな発言を繰り返す人は、自分だけではなく周りの人までマイナスな気持ちにさせていますが、自分ではそれに気がつかないみたいです。
さて、今回のテーマは口臭ですが・・・
実は口臭も同じで、自分では自分の口臭に気がつきません。
かといって、口臭って指摘しにくいですよね・・・。『口臭いよ。』なんて言われたらショックで立ち直れません。
口臭の原因はいろいろありますが、原因として多いのは歯周病と言われています。
実は我々歯科医師は、患者さんと少し話しただけで、その人が歯周病なのか否かはすぐにわかります。口の臭いですぐに。
さすがに虫歯を主訴に歯科医院にいっていきなり『口臭いですね』なんて言われることはないと思いますが、多くの歯科医院ではこの歯周病に関して十分な説明を行っていないのが現状です。
軽度のものも含めて、成人の８割以上の方が歯周病に罹患しているというデータがあります。これは、歯周病に関する説明をきちんとしてくれない歯科医院に通っているか、そもそも歯が痛くならない限り歯科医院に通わない方が多いからと自分は考えています。
口臭の原因が歯周病の場合は適切な治療と、ご自身での適切なケアがとにかく大事です。状態の把握と適切な対応は我々歯科医院のメンバーにおまかせください。
歯周病はいよいよ手遅れになるまで、自覚症状がありません。恐ろしい病気ですよね・・・。
歯を失ってからの治療では、健康面・精神面・費用面・審美面などで非常に不利になります。
・・・と、完全に歯周病と決めつけてしまいましたが、さきほども書いたように口臭の原因はいろいろです。
・ 歯周病 (歯科での診断と対応が必須)
・ 糖尿病などの全身疾患 (医科での診断と対策が必須。)
・ 口の渇き (水やガムで対応可能なことが多い)
・ 親知らずのような磨きにくい歯が口の中に存在する。
・ 舌を磨いていない。
・ その他いろいろ
口が渇くと誰でも口は臭くなります。砂糖は口の中で酸化反応を起こしますから、チョコなどを食べたあとには少し口臭のリスクが高くなります。また、カフェインは唾液の分泌を減らします。砂糖入りのミルクティーとかは、砂糖&カフェインのダブルパンチですね。
とは言っても、口の渇きに病的な原因がない場合には、生理的口臭というものに分類されるのでそんなに心配しなくていいです。水を飲みましょう。
歯周病や糖尿病は、気にかけてください。放っておいても治りません。
コンビニなどで売っている口臭対策グッズはあくまでその場しのぎで、根本解決にはなりません。
結局は自分では気がつきにくいので、何も症状がなくても歯科医院を受診すると良いと思います。
まとまりがありませんでしたが、今回はこれくらいで。
歯周病についてはまたこんど詳しく書かせていただきますね。
それでは。
