ノルフェーの世界遺産都市 かつてはハンザ同盟の重要都市として栄えた
ベルゲンの駅前ホテルに泊まっていたときのこと。
フィヨルド観光で多数の乗り物を乗り継いだ体をリラックスさせるため
北欧のホテルには大抵あるサウナに入りに行く。
さすがにサウナは男女別に別れていたが、
着替える所は男女区別なし、
ロッカーは鍵がかからず、バスタオルに身をくるんで
サウナ室に入る。
誰もいないことをいいことにサウナで瞑想を始めて数分たつうちに
外で数人の男のデカい話声がする。
どうやら、着替えコーナーに併設されているジムの
ランニングマシーンで遊んでいるようだ。
しばらくして、タオルに身をくるんだ男がサウナに入ってきた。
その数5人!!しかもこのサウナは6人ギリギリしか座れないのだ。
彼らは友人同士らしく、たぶん北欧の言葉で言いたい放題言っている。
傍若無人とはこのことだ。
私の存在はほとんど無視されている。
参ったのは、北欧の人間によくあるのだが
とにかく体格がデカイ、まるで牛のようだ。
これでは飛行機の3人掛けのエコノミークラスに
力士が二人座って私は窓側の席から一歩も動けないのとほぼ同じだ。
そのうち、彼らがこれはサウナではない!!と英語で言うや
一人が外の洗面所から水を汲むや
サウナの器械に水をかけ始めた。
湧き上がる蒸気、確かにサウナらしくなってきた。
話から彼らはフィンランド人らしい。
フィンランドは2回行ったことがあるが
日本で大切な泊まり客を一番風呂に入れるように
フィンランドでもサウナは日常生活に欠かせないものである。
集団の一人が外に水を汲みに出たスキに
サウナから出る。
その後、ロビーでまたこの集団に出くわす。
皆きちんとスーツとネクタイで奥さんらしき人を同伴していた。
フィンランド人は、裸の付き合いが好きな人なのだと思った。