こんにちは。歯科医師の原田正和です。
オリンピック盛り上がっていますね!
各国・各種目の選手たちのいろんな涙や笑顔をみると泣けてきます。大人になってから涙腺がゆるくなったようです。
4年後は生で観に行く予定です。楽しみです!
話題は変わって、先日クリニックのメンバーで幕張メッセにて行われたママキッズフェスタに出展してきました!
無料で歯科検診を行いました。初めての出展なので正直『整理券あるけど、人来なかったら寂しいな・・・』くらいに思っていましたが、なんと2日間で450人ほどの方が検診に参加してくれました!
想像の200倍くらい忙しかったです!笑
整理券はディズニーのファストパス状態。
歯科検診受けた方に渡していた歯ブラシやミラーなども底を尽きる事態に!
どたばたしましたが、スタッフのみなさんのおかげで2日間乗り切ることができました。達成感が半端ではなかったです!
来年以降もこのようなイベントを通じて、口の中に興味関心をもってくださる方を増やせたらなと思っています!
さて、今回のブログのテーマですが・・・
レントゲンです!!!
歯科治療に本当にレントゲン写真は必要なのかというタイトルですが、結論から言うと
超必要です!!!!!!!!!
実は口の中を見ただけで分かる情報ってかなり少ないんですよ。
レントゲンを撮る理由として・・・
・ 虫歯の有無を確認する。
→特に一度修復したあとの二次的な虫歯は発見が困難です。こういう時にレントゲンが大活躍です。治療するレベルの虫歯があるかないかわからない状態で歯を削るなんてもってのほかです!
・ 虫歯の範囲を知る。
→一言で虫歯と言っても、小さなものと大きなものでは治療法も異なります!治療に入る前に状態の説明をするという意味でも、重要な情報になります!術前になんの説明もなく処置開始って不安になりませんか?
・ 歯の埋まっている骨の状態を知る。
→大前提として、歯は顎の骨に埋まっています。虫歯が歯の奥の方まで進行したり、歯周病が進行していたりすると、その骨は溶けていくのです!恐ろしいですよね・・・。骨が溶けている場合に適切な対応は状況によって変わります。レントゲンの情報なしでは原因を突き止めることは難しくなります。
・ 稀に腫瘍などが見つかる。
→我々が歯科医師になるために受けた国家試験でも『虫歯の診査のためにたまたま撮ったレントゲンでこのような像が写って、症状は◯◯で・・・』なんて出題があったりもするのですが、顎の骨が虫歯や歯周病などと関係なく破壊されているケースが稀にあります。原因は様々ですが若者でも高齢者でも一定の確率でそのようなことがあるのです。早期発見できれば治療の侵襲が小さくて済む可能性もあります。状態が悪いと下顎を半分切除・・・なんてこともあります。学生実習で口腔外科を回っていた時に若い患者さんが顎骨切除の必要性を宣告されて、泣き崩れていたのを鮮明に覚えています・・・。
などなど。もちろん他にも撮影の目的はありますよ。
挙げるときりがないです。
癌の手術などで、全身麻酔をして身体のどこかから悪いところを切除する場合に、あなただったら画像診査の結果を説明してもらった上で手術に臨みますよね?画像診査なしで勘と手探りでメス入れられるなんてこと絶対ないですよね?
規模は違うとはいえ、歯を削るというのは人間の身体の一部を傷つける行為です。
ですから、治療前の説明は十分に行うべきですし、適切な治療を行うためにレントゲン診査は必要なわけです。
ここでよく質問されるのが被曝量です。
歯科で主に使うレントゲンの被曝量ですが、結論から言うと
ほぼ気にしなくて良いレベルです!!!
参考までに、
・ 我々が普通に生活していて自然から受ける放射線の被曝量(世界平均)
→ 2.4ミリシーベルト
・ 歯科で主に用いるレントゲン写真撮影1回の被曝量
→ 0.01〜0.02ミリシーベルト
こちらもチェックしてください↓
つまり、ほぼ問題なしです。
妊娠中の方は特に心配になるかもしれませんが、胎児に影響が出るのは50ミリシーベルト以上の被曝と言われています。
つまり5000回くらい顔じゃなくてお腹に照射しつづけて初めて危険かも・・・というわけです。
とは言っても、それでも心配ですよね。念のため防護エプロンをかけさせていただくこともあります。治療を急がない場合は出産後にということももちろんあります。
ちょっと長くなりましたが、簡単にレントゲンについてでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!