トリートメントコーディネーターとは!?
投稿日: 2017年12月25日
トリートメントコーディネーターとは!?
来院者、患者さんのお話を聞くことに十分な時間をかけています。
歯やお口、時には全身の健康についての悩みを聞くことを徹底します。
時には今までの歯科治療体験、歯科医師には直接言いにくいことなどを30分以上 話して下さる方もいらっしゃいます。
トリートメントコーディネーター(TC)とは、欧米の歯科医院では当然のように取り入れられているもので、いきなり歯科医師が 治療台の上で簡単な問診や診査だけで治療を開始するのでなく、TCが歯科器具が全くないカウンセリングルームで来院者の皆様のお話を聴くことに十分な時間をかけ、歯科医師と来院者、患者さんのつなぎ役をするものです。
トリートメントコーディネーター(TC)を導入したことで有名なのは、韓国のYe歯科(イェ歯科)です。ここには、Y様やPさんなど日本でも人気の俳優さんが通院しています。ここにある写真はYe歯科のある分院の待合室のボードで、左の写真の一番上がコーディネーター(TC)、その下が歯科衛生士です。つまり、TCのほうが衛生士よりも地位が高い、医院の中で重要な位置を占めていることを表わしています。
原田歯科クリニックでは、こうしたコーディネーターの制度を2007年より取り入れていますが、日本の歯科医院ではこうしたことをやっている医院が少ないこともあり、来院者の皆様からは話を聴いてもらってすっきりした、今までこれだけ時間をとって話を聴いてもらったことはなかった、ととても好評です。
従来は、歯科医師が治療内容や治療方針をすべて説明する傾向がありました。
ここで読者の皆様に質問があります。
欧米の歯科医院の歯科医師は1日に何人の患者さんを診るかご存知ですか?通常1日に7から8人しか診ません。1人の患者さんに1時間くらいかけて治療するので、7から8人が1日の限度なのです。
しかしながら日本の保険診療を行なっている歯科医院では、ひとりの歯科医師が1日に20人、30人、40人診ている例はざらです。
これではひとりの患者さんに確保できる時間は限られているので、患者さんの中には十分に説明してもらえなかったという不満が出るのも当然です。
しかしながら単にひとりの患者さんに十分な時間を確保できないから、トリートメントコーディネーター(TC)が存在するというわけではありません。実際、1日に7から8人しか診ない欧米の歯科医院でトリートメントコーディネーター(TC)のシステムが発祥したのです。
つまり、患者の立場としては先生に聞きづらい、話しにくいことでも、TCになら、気軽に聞くことができるという大きなメリットがあります。
また、一般的にTCは女性スタッフが担当することが多く、女性のほうが話を聴くのが上手という傾向があり、来院者の皆様も安心感を持たれることが多いです。