サホライドによるむし歯予防

投稿日: 2017年12月1日

○○と薬は使いよう、サホライドの新たな利用法、千葉の予防歯科医院

スウェーデンはマルメ大学のオーラルフィジシャン研修に行った時のことである。むし歯予防のためのフッ化物についての講義のときに驚くべきことを聞いた。

それは、1997年に千葉市若葉区の桜木消防署近くのピュアスマイル原田歯科クリニックでは使用を中止し、世間の方にもすこぶる評判の良くない あのサホライドをスウェーデンでは使っているというのだ。ただし、それは日本で今でも一部使っている方法とはかなり違うやり方でだ。
サホライドというのは、別名 フッ化ジアミン銀 という高濃度のフッ化物で日本でも古くから使われてきたものだが、塗った後に歯が黒くなるので、一般の方には極めて評判が良くないものだ。
また、歯科医院においても、液自体は透明なのだが、使用時に器具やテーブルに誤ってつけると色が黒くなり、それを除去するのがとても大変なのだ。今だから話せるが、1980年代には素手で診療するのが普通だったので、手が黒くなって何日も取れなかった思い出がある。

さて、日本で今でも一部の歯科医院で使われているサホライドは、むし歯を見つけたら そこに塗って終わりだが、さすが歯科の先進国スウェーデンではやり方が違う。高齢者で歯根面にむし歯ができたら そこにサホライドを塗る。しばらくするとそこが真っ黒になる。
するとその黒いところを一部除去して、アイオノマーセメントでカバーし、表面は白くして治療を終える。アイオノマーセメント自体もフッ素徐放性といって、フッ化物を少しずつリリースするので、継続的なむし歯予防効果がある上、審美的でもあるのだ。

さすが、歯科の先進国は違う!と思った。

ただ、誤解のないように強調しておきたいのは、当医院はいくつかの医院で未だに行われている歯科治療用のユニットに子どもを座らせて行う むし歯の進行停止 と称するサホライド塗布はやりません。

下記に記載したのは、原田歯科のホームページのトップページに随分前から載せているものですが、この考えは今でも変わりません。むし歯予防のためとはいえ、歯を黒くするなどということは、言語道断です。

むし歯予防というとフッ素塗布やキシリトールの応用が 有名ですが、歯が黒くなるサホライド(「虫歯の進行止め」)は絶対に塗らない、そんなことをやっているのは先進国では日本だけという考えはずっと持ち続けております。
唾液検査やむし歯菌、歯周病菌(AA菌、PG菌など)の検査、 歯科ドック、口臭検査、ブレスケア診断などは 患者さんの動機付け、モチベーションアップに 有効です。

ちなみに、今は審美が重視され、とにかく白くて美しい歯を求める方が多いので、歯が黒くなることはいかにむし歯予防といえども許されないので、ピュアスマイル原田歯科では、むし歯予防の高濃度のフッ化物としてはDuraphat (デュラファット)を使っている。
これは人工甘味料で甘みをつけているので、子どもにも受け入れられやすく好評である。

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