子どもの麻酔と歯科治療
投稿日: 2017年12月4日
意外と知らない歯科治療の麻酔事情
小学校低学年よりも年齢が下のお子様の歯の治療でしばしば起こるトラブルは、麻酔が覚めないうちに唇(くちびる)を咬んでしまい、麻酔が切れたら傷ができて腫れて痛くなってしまったというものです。こういう話をよく聞くせいか、できれば麻酔をしないで治療してほしいというお母様の声をよく聞きます。意外と知られていないことなのですが、歯の治療で麻酔しないといけないのは、むし歯が大きくて歯髄炎(いわゆる歯の神経までむし歯が進行している場合)になったときや、歯を触っただけで痛がるような時は別として、通常は健康な歯を削るときです。
むし歯になった軟らかい歯の部分を除去するときは、 麻酔は必要ありません。恐らくお子様、小児の通常の歯の治療で麻酔が必要なのは、10%くらいと思われます。千葉市の原田歯科クリニックでは、なるべく健康な歯を削らないように心がけており、これは すなわち麻酔が必要なケースは限られるということです。もちろん、麻酔が必要かどうかは専門家の判断が必要なので、一度ぜひご相談下さい。
それから、当クリニックではレストレーナー(抑制器:ベルトと網で体をくるむもの)は使っておりません。95%以上の方はこのようなものは必要ありません。もしどうしてもこうした特殊な器具が必要な方は小児歯科の専門医を紹介しております。とにかく90%の方は麻酔なしで歯の治療ができますので、他の医院で麻酔しないと治療できないと言われて 心配な方はぜひ一度いらして下さい。