乳幼児の歯ブラシ事故
投稿日: 2018年11月27日
乳幼児の歯磨き中の怪我がとても多いということをご存知でしょうか?
東京都内でのデータになりますが、都内で発生した歯磨き中の怪我による救急搬送は年間50件程発生しています。
搬送された年齢は、1歳が最も多く、2歳、3歳の順です。
また、原因別で一番多いのは、「歯磨き中に歩いて転倒」です。
次いで「歯磨き中に物や人にぶつかる」「歯磨き中に踏み台などの高所から落ちた」となっています。
転倒し、口の中を切ってしまうだけでなく、歯ブラシが刺さってしまう危険性もあります。
場所や歯ブラシが刺さった方向によっては、脳や頸動脈などを傷つけ、命を脅かす可能性もあります。
自分で歯ブラシを持って歯磨きを始めることは、子どもの成長発育にとって大切なことです。
「歯磨きは楽しくて気持ちがよい」という体験が正しい歯磨き習慣につながっていきます。
一方で、はしやフォーク、鉛筆などとは違い、歯ブラシは先端が丸みを帯びているために、保護者が事故の危険性を認識しにくいという調査結果もあります。
特に、事故が多発する年齢である乳幼児を持つ保護者は、はしや歯ブラシなどの細長いものを口にくわえたまま転倒して生じる事故の危険性について、十分に認識する必要があります。
乳幼児の歯みがきは、保護者がそばに付き添い注意を払うことが大切です。
お子さんと、安全に楽しく歯みがきを習慣づけましょう。
原田歯科クリニック|千葉市若葉区
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