むし歯になりやすい歯とは?

投稿日: 2018年12月4日

むし歯になりやすい人でも、むし歯になりやすい歯とそうでない歯がありませんか?
実は、虫歯はどこでも同じように生じるわけではありません。

同じ人の口でも、虫歯になりやすいところとなりにくいところができるのは、主に歯の質と唾液の影響によるものです。
深い溝やくぼみの様にかたちの点で不利な所や、一見硬そうなエナメル質の表面にもスジ状・点状に形成が不十分で弱いところがあります。
露出した象牙質も弱いところです。

しかし、唾液の流れが良い部分(=唾液の多い場所)では、歯の質の弱点はあまり問題になりません。
唾液には歯を守るだけでなく、歯の結晶を成熟させる働きがあるからです。

唾液が多い部分は、「糖分がすみやかに流される」「作られた酸はすみやかに中和される」「ミネラルが十分に供給される」ため、再石灰化しやすく、再石灰化している時間が長いため、むし歯になりにくいのです。

とはいえ、唾液の行き渡りにくい、上の前歯の外側や上顎の奥歯などはむし歯になってしまう可能性が高いです。
虫歯を初期のうちにコントロールするためには、自分の口の中のむし歯リスクやむし歯になりやすい行動を知り、それを改善すればよいのです。

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虫歯になりやすい歯をつくらないために出来ること
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【唾液検査】

むし歯の原因を探るため、唾液の量を測定したり、唾液に含まれる虫歯菌の数を調べます。
この検査を行うことで、自身の口内の状態を知ることができ、むし歯予防の効率的な方法を見つけることが出来ます。

【歯みがき】

むし歯の原因菌は、ブラッシングをしてプラークを取り除くことで、一時的に減少させることができます。
ただ、時間の経過や食事によって復活してしまうので、「食べたら磨く」「時間をかけて丁寧に磨く」を心掛けましょう。
特に唾液の行き渡りにくい部分は、念入りにブラッシングするようにしましょう。
定期的に、歯医者さんでクリーニング(歯面清掃)してもらうのも効果的です。

【規則正しい食生活】

おやつは時間を決めて食べましょう。
だらだらと長時間食べるのは虫歯の原因になります。
また、繊維質の食品を噛むことで歯の表面のプラークは減少します。
たくさん噛んで食べると唾液がたくさん出て虫歯の予防につながります。

【お砂糖をコントロールする】

虫歯の原因となるお砂糖の摂取量をできるだけ少なくしましょう。
キシリトールなどの代用甘味料を使った食品を選択することもよいことです。

虫歯になる原因は様々ですが、そのリスク要因を正しく理解することで、未然に防ぐことが出来る病気です。
歯を失ってからでは二度と戻ってきません。
しっかりと毎日のケアと定期健診の受診を続けましょう!

原田歯科クリニック|千葉市若葉区
043-232-9988

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