ボトックスで歯を長持ちさせる!

こんにちは、歯科医師の北澤です。

だいぶ気温も下がり、外で動きやすくなってきました。
スポーツの秋という感じで、散歩やランニングを楽しんでいます。

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歯科で予防が重要!ということが叫ばれて、日本人の歯の寿命はどんどん延びています。
しっかり歯磨き、フッ化物塗布、定期的なクリーニング、などなど予防に取り組む歯科医院が探せばすぐに見つかる時代になりました。
素晴らしいことだと思います。

しかし、咬む力をコントロールして歯の寿命を延ばす取り組みは、まだまだ一般的になったとは言えません。
日本人が歯を失う原因の3位は歯が割れることです。(1位歯周病、2位虫歯)
歯が割れるにも様々な原因が絡み合って割れるわけですが、咬む力が異常に強ければそれだけ割れるリスクは高くなります。

過去にも咬む力が強すぎて歯が割れる、詰め物が外れたり欠ける、歯がしみるなどの問題が起きている方は将来的に問題を繰り返す可能性は高いです。
まだ問題になっていなくても、歯科医師が顔や口の中を見ればどのくらい咬む力が強いかはある程度推測できます。
そういった咬む力が強い方に対して、咬む力をコントロールして歯の寿命を延ばすことが必要だと考えます。

根本的な解決は咬む力を弱めればよいわけで、それにはボトックスという薬剤を顎の咬む筋肉に注射をして、咬む力を半分から1/3くらいに弱めます。
それだけで歯や、歯を支える骨などへの影響は小さくなります。
ご飯が食べられなくなるんじゃ?と心配される方もいますが、スルメを咬めるだけの力は残ります。

今後、歯の寿命をさらに長くするために、必要な人にボトックス注射をすることが当たり前になればいいなと思います。

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歯科医師 北澤

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咬む力は怖い!? ボトックスとナイトガードで対応!

こんにちは、歯科医師の北澤です。

天気が良い日が続くのでベランダで育てている枝豆の成長が早いです。
毎年この時期は枝豆を育てているのですが、収穫が楽しみです。
とれたての枝豆を茹でていただくのは格別です。

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当院では現在、「過剰な咬む力」に対する対応に力を入れています。

今まで物をよく噛むことは大事、脳にも腸にも良い効果を与える、とよく言われていました。
よく噛むことが健康につながると考えられていました。

それは部分的に見れば正しいです。

口は消化器官の一部であり、食べ物の消化のスタートを担っています。
よく噛むことで、唾液の分泌を促し、食べ物を消化しやすいように細かくし、スムーズな消化につながり、他の消化器官への負担を減らします。栄養素の確実な吸収も見込めます。

成長期では、特に前歯を使うことで顎の骨の成長を促し、歯が綺麗に並ぶことに繋がります。
また、咬むことで脳への血流量を増やし、脳の働きを促進するという研究結果も出ています。

これらだけ見れば、咬めば噛むほどいいのではと思うかもしれません。
しかし、咬みすぎて咬む筋肉が発達しすぎた結果、歯への害、しいては体へ害があることが問題となっています。
今後、歯医者さんがしっかりと取り組んでいかなければならない重大な課題です。

どういうことかと言うと、近年日本人は健康意識の高まりなどによって、歯磨きが出来ていないことによる歯周病や虫歯などで歯を失う人は減ってきています。
一方、咬む力が強すぎると、それをきっかけとして歯を失うケースが出てきます。
歯冠(歯の頭の部分)が割れればつめものや被せものというものを歯に入れますが、虫歯や歯周病になりやすくなります。また歯根(歯の根っこ)が縦に大きく割れるとそのまま抜歯しなければなりません。
また咬む力だけで歯周病になるわけではないですが、歯茎が細菌により歯周病の状態にある時に強い咬む力が加わると歯周病は悪化します。その結果抜歯になるケースもあります。
歯を失うことでしっかり咬めなくなってきます。
またインプラント治療でしっかり咬めるようになっても、過剰な力でインプラントが外れてくることもあります。
過剰な咬む力がある限り歯は減り続けてしまいます。
歯が減った場合、なおかつインプラントも咬む力のせいで難しい場合、入れ歯になっていきます。
入れ歯ではしっかり咬むことは難しいです。
咬めなくなれば、食べられるものも限られてきて好きなものを食べるという楽しみが無くなる、栄養をしっかり摂取できなくなる、消化器官に負担がかかるなどの害が全身的に出てきます。
もちろん、入れ歯自体も咬む力で壊れてきます。

また、それ以外にも過剰な咬む力は、知覚過敏の原因となる、顎の関節へ負担をかける、睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されています。

このように、過剰な咬む力はいろいろな問題を起こしますが、対応は難しいです。
特に寝てるときにほとんどの人は歯ぎしりや食いしばりをします。
人によっては食いしばる時に100kg以上の力を無意識に歯にかけることも珍しくありません。
無意識に行うものなので、歯ぎしり食いしばりをやめることは困難です。
自己暗示療法なども試みて来ましたが、確実な効果はないです。

では歯科医院で何が出来るかというと、ボトックス注射とナイトガードというもので、食いしばっても歯に力が加わらないようにします。

最も根本的な治療方法はボトックスという医薬品を咬筋に注射することにより咬む筋肉が力を出せないようにすることです。
咬む力がおよそ半分ほどになるので、咬む力による害はグンと減ります。
ごはんが食べられなくなるのではと心配になるかもしれませんが、スルメイカを咬めるだけの力が残りますのでご安心ください。

さらにマウスピースのようなナイトガードを装着して就寝すれば、食いしばりや歯ぎしりをしてもナイトガードが力を受け止めます。

口の中への意識は皆さん非常に高く、歯磨きも綺麗に出来ている方は非常に多いです。
しかし咬む力への対応が必要なのにしていない方は多いです。
これら、ボトックス注射とナイトガードで咬む力をコントロールして、健康を維持する必要があります。

ちなみに、咬む力が強い方の特徴をおおまかに伝えますと、
歯のすり減りが大きい、歯にひびが入っている、歯が欠けやすい、くさび状欠損という歯の付け根のあたりがかけるようになる、下あごの奥歯の内側の骨がボコボコ盛り上がっている、頻繁に詰め物や被せものが外れる・入れ歯が割れる、虫歯や歯周病などがないのに歯が痛む、歯がしみる、朝起きると顎の骨が疲れている、ストレスがかかると噛みしめる自覚がある、頬の裏側や舌に歯の跡がついている、などの方は強い力で食いしばりなどをしていることが可能性が高いです。

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