噛む力の強さ

こんにちは、歯科衛生士の齋藤です。

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私はカレーが大好きで、週に1回以上はカレーを作るか食べに出掛けます!
最近はインドカレーに魅了されてまして、
千葉県~東京都の色んなインド料理店に足を運んでいます。
ナンをアツアツのうちに大きく千切って口いっぱいに頬張るのが最高に幸せです。✨

 

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クラックという言葉をご存知ですか?
下の画像のように歯にヒビがはいってる状態を
「クラック」と言います。
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これは主に咬合力(咬む力)が強い人によく見られます。
歯ぎしり・食いしばりをすることによって
歯への蓄積ダメージが小さいヒビとなり、目に見えるようになります。

年齢を重ねると共に、歯も年をとっていくので多少のクラックがあるのは問題ないと思いますが、
20代~40代で広範囲にクラックがある場合は咬合力が強いことが原因の1つかもしれません。

ではクラックの何が問題なのかと言いますと、
歯磨きを丁寧にして、ムシ歯も歯周病もない人でも
咬む力の強さによって歯が割れ、最悪歯を抜かなければならないケースがあるのです。

せっかくがんばって歯磨きをしていたのに、咬む力によって歯を失うことになるのは悲しいですよね。

起きている時は噛まないように意識できても、
寝ている時に噛まないように意識するのは不可能に近いです。

そして睡眠時の咬合力は1日のなかで1番強く、
女性でも100㎏超えるといわれてます。
男性では300㎏かかってる人もいるようです。

この歯への負担、どう軽くするか?
当院では以下の2つの方法を推奨しています。
①お口に合ったマウスピースを作って、寝る時に着ける。
②ボトックスを咬筋に注入し、過剰な咬合力を緩和する。

私は①も②も試したことがありますが、それぞれの特徴としては

マウスピースは、毎晩着けて寝ることによって
歯と歯の間にプラスチックのクッションができ、負担が大幅に軽減します。
ただし毎日口に入れるものなので、お手入れが必要になるのと多少の異物感が口の中にあります。
私は大体3日くらいで慣れました。

ボトックスは、マウスピースにすぐ穴が空くほどの強い咬合力の人やお手入れ・異物感が苦手の人にオススメです。
「咬む力弱くしたら、食事が不便になるのでは?」
と思うかもしれませんが
私はなんの問題も無くお煎餅やスルメを食べてました。(個人差はあります)
1回の効果は約半年~1年です。

もし、
朝起きると顎が疲れてる感じがする。
クラックが沢山ある。
奥歯がジーンと鈍い痛みが一定時間続く。

こういった方は咬む力の強さが関係してるかもしれませんので、気になった際は1度来院されることをオススメします。