お口の中に50年前の遺物が!?

投稿日: 2017年12月15日

口元から健康をつくるコツ

以下、九州の重山洋一郎 先生からいただいたものを(許可をいただいております)転載させて頂きます。

あなたのお口の中に50年前の遺物が残っていませんか?

あなたはパラジウムという金属をご存じですか?パラジウムは金銀パラジウム合金として歯科治療に使用される金属です。歯にクラウンとしてかぶせたり、インレーとして詰めたり、義歯(入れ歯)のクラスプ(バネ)として使用されている銀色の合金で、略して「金パラ」またはただ単に「パラジウム」とか「パラ」と言ったりします。

金パラは1961年に国民皆保険が導入された際に、まだ戦後の貧しかった経済状況下でやむなく導入された、安いだけで歯科医学的には積極的に推奨できないような代用合金です。お口の中は熱湯の如き高温から氷の如き低温まで、または酸っぱい酢酸やクエン酸、甘いの辛いの様々な化学薬品のごとき物質が通り過ぎて行く超過酷な環境にあります。このような過酷な環境に当時耐えられたのは化学的、生物学的に安定した金合金や貴金属合金しかありませんでした。

当初、国は銅亜鉛合金という今からは想像すらできない様な粗悪な合金を保険に導入しようとしており、日本補綴歯科医学会は国に働き掛け、何とかこの暴挙を阻止しましたが、やはり当時の厳しい経済状況から背に腹は代えられず、
銅亜鉛合金よりはまだましな金パラをやむなくギリギリ最低限許容できる金属として受け入れました。ただし同時に代用合金の金パラをできるだけ早期に金合金に移行するとういう条件付きでした。

それから50年、学会の勧告は完全に無視されたままです。したがって戦後の貧しさから完全に復興したにもかかわらず、当時の代用合金を今もなお使用し続けているのが現状です。金パラが金合金より安いというだけの理由で・・・

しかしながらこのパラジウムは今や携帯電話などに必須の「レアメタル」という工業用金属で、国際的にも引っ張りだこで、品不足になったり、高騰したりして安定供給されにくくなっており、歯科治療に使用される経済的理由さえも薄れつつあります。国が公に認めているものですから金パラが人体に与える影響については、これまであまり問題にされることはありませんでした。

しかしながらここ最近金属アレルギーなどが、マスコミにも取り上げられるようになってきました。ブツブツやかゆみなどのはっきりしたいわゆるアレルギーのような症状が出ていなくても、銀歯(パラジウム、ニッケル、アマルガム)やレジン(白いプラスチックの詰め物)など歯科材料がお口の中に入っており、それらの材料が体に適合しないと、その材料が長期的な健康被害を及ぼすことも考えられます。

人体には病気から体を守り、病気に抵抗する力があります。その力が免疫力です。人体に有害な様々な異物が体内に侵入しようとすると、この免疫力が働いてその異物を排除しようとします。体に合わない歯科材料が、常にお口の中にあり、この材料で毎日食べ物をかみつぶしますし、就寝中成人は100%皆歯ぎしりをしますので、どんなに硬い材料でも毎日少しずつ削り取られ、削り取られた材料を食べ物や唾液と一緒に飲み込みます。

また一見硬くて頑丈そうなどんな金属も、実はイオン化して唾液に溶け出してしまいます。そう、金属は溶けるのです!そして溶出した金属を唾液とともに飲み込みます。あるいはお口の粘膜や唾液腺から吸収されます。体内に侵入したこれら有害な異物を排除しようとして免疫力が活躍します。しかし口の中には常に有害な材料が居すわっており、毎日毎日これらの材料が、体内への侵入を繰り返し、これに対して毎日毎日免疫力が働き続けます。

しかし免疫力は無限でありません。毎日毎日有害物質を除去するために免疫力が働きますが、有害物質は歯科材料だけではありません。お口の中にはおびただしい数の歯周病菌やむし歯菌が生息しており、耳かき一杯分の歯垢中の細菌数は普通の大便1本分に匹敵すると言われております。それらの歯周病菌などの細菌の攻撃やその他のウイルスや発がん物質からの攻撃にも免疫力が動員されます。

お口の中の有害物質や慢性感染性疾患などに対して体全体の免疫力の7~8割が消費されてしまうと言われています。お口の中だけでこれだけの免疫力を消費してしまえば、全身まで免疫力が行き渡らなくなり、全身的な免疫不全になります。その結果、細菌やウイルスの増殖を来たし、発がん物質の解毒が不十分になり、お口以外にも癌や様々な慢性病を惹起することになります。

一旦歯に詰めたり、お口の中に入れた材料はすぐには消滅せず、数年から数十年もそこに居すわり続け、徐々に免疫力を浪費させ、奪い去り、体を衰弱させ、取り返しのつかないさまざま慢性病を誘発することになりかねないのです。

銀歯がなぜ体に悪いのか?今一度あなたの歯に詰める材料、かぶせる材料について考えませんか?

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