初歩から教えるインプラント歯科学会に米国の懐の深さを感じた


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2012年3月に米国フェニックスで開催されたAO (Academy of osseointegration)
最終日はインプラント・コーディネーターのセッションに出た。
朝8時から夕方16時半まで昼休み、tea break を抜かすと実質7時間もの
1日がかりのセッションだ。日本のインプラントの学会では最近でこそ衛生士を初めとするコ・デンタルスタッフ向けのセッションが増えてはいるが、丸1日 行うというのは、セミナーでもない限り多分ないのではないか。
参加者の99%は女性。アメリカでもコーディネーターはまだまだ女性がほとんどなのであろう。
講師は自己紹介によると衛生士の資格を持つ、業界25年以上のいかにも強者タイプの女性。
衛生士の人は手を挙げて! アシスタントの人は手を挙げて! 受付の人は手を挙げて! マネージャーの人は手を挙げて! という講師の呼びかけで歯科医師がほとんど会場にいないことがわかった。

講演は、インプラントとは何かというところから始まった。話がホンジュラスで古代の発掘された人の顎にインプラントが入っていたところから始まるのにはびっくりした。
その後、ブレード・インプラント、骨膜下インプラント、ブローネマルクに始まる近代インプラントの話と とにかく詳しい。

さらに、抜歯すると4mm 骨がなくなる、抜歯後1年で骨が25% 減少、3年で60% 減少などと そのまま患者さんに説明するのに使える内容はとても勉強になる。

午後からは他の会場で聴きたい講演があるため午前のみの参加になったが、
ブリッジ、デンチャー、インプラントのそれぞれの特徴についても詳しい説明があり、こういうセッションが日本の学会でも行われるなら、ぜひスタッフを連れて来たいと思った。




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