AO(インプラント・アカデミー)でジルコニアは決して万能ではないことを再確認:千葉の認定歯科医師の米国フェニックス研修


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アリゾナ州フェニックスにて開催中の 
A.O. (Academy of Osseointegration インプラント・アカデミー)に
参加中です。

今回は4泊7日 というタフなスケジュールですが、
現地での学会を楽しんでいます。

アメリカの人工歯根のセミナーは
時々とても過激な内容のものがあるため、
この度は、補綴に焦点を当てて講演を聞きました。

複数の会場でいくつかの演題が同時進行されるので
興味のある内容に絞って聴講しております。

私達の臨床でチャレンジフルなことのひとつに
ポーセレンの破折があります。

これを解決することが期待されているのが、
ゼノスターなどのオールジルコニアクラウンですが、
審美面などでまだまだ改良の余地があります。

実際、今回の会でも日本で聞いたことのない
オールジルコニアクラウンに関する発表がありました。

ただ、新しいものがどんどん出てくるのは良いのですが、
長期間のデータが少ないのが今後の課題です。

貴金属並の経年的安定性が本当にあるのか?
疑問です。

ただ、これはこれから改良されてゆくでしょう。

それから、これはやはり予想した通りだったのですが、
ジルコニアのアバットメントの破折事例が増えているそうです。

いくら白い金属と呼ばれているからといって
金属だって薄くすれば折れるのですから、
ジルコニアだってあんなに薄ければ
折れて当然だと思います。

これだって販売前にはきちんと実験を繰り返していたのでしょうが、
新商品が出たときに、
「これは本当に大丈夫か?」
「ちょっと待てよ」という感覚は大事にしたいと
再認識しました。





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